謎深き珍品をご紹介! 【レッドウィング ....?????】
公開日: 2016年3月21日月曜日 88875 REDWING
レッドウィング好きの方は、まず画像を見て違和感を覚えたことかと思います。なんかシルエットがおかしい?偽モノ?....?????ぱっと見875ですが、少し観察してみるとシルエットが大きく異なります。No.23ではない全く別のラスト、もっと言えばレッドウィングのどのラインナップにも見られない独特のラストで形成されている特異さがお分かりいただけるかと思います。以下、このブーツについてざっと解説していきます。
このブーツの正体は??
この謎のブーツのモデル名がこちら。
レッドウィング 88875、通常3~4桁のモデル名が使われる中で875とも8875とも異なる5桁の数字が一際特異に感じられます。
さらに注目すべきはサイズです。驚愕の20D、日本サイズにして38cm。ここまではふざけた偽モノのように感じられますが、このブーツのディティールを見ていただきたい。
そうです。グッドイヤー・ウエルト製法であることが確認できます。ウエルト、ミッドソール、アウトソールとレッドウィングの他のモデル同様の製法で接合されています。おそらく練りコルクも敷かれていることでしょう。
ちなみにアウトソールはホワイトではなく若干ブラウンがかった色味です。95年から99年頃まで生産された708に色味、質感ともに似ている感じ。もちろん裏にはお馴染みのロゴも確認できました。
そしてアイレット。画像では確認し辛いですが、真鍮製でひとつひとつに『R E D W I N G』と刻印されてます。使用されているレザーは多量のオイルを含んだプルアップレザー。おそらく現行の877や875と同じオロイジナルが採用されています。
製法、素材、タグ等々、ここまで細部までレッドウィングの作りに忠実な模造品は見たことがないです。本物であることは間違いないかと思うのですが、謎が残ります。
正直、謎だらけ
このブーツ、先日入手したのですが情報を集めるのに中々苦労しております。モデル名を調べてみると、ヒットするのはSOULD OUTのショップページばかり。どうやらこの個体はいろいろな持ち主(主に業者さん)の間をぐるぐるしているようで、
トゥにあるこの大きな傷。製造時から革についていたのか、巡っている間に付いたのかは不明ですが、どのサイトで紹介されている物にも同じ傷が確認できました。どうやら市場に出回っているのはこの個体ひとつだけのようです。『販売店の店舗用ディスプレイのために製造された』というのが最も有力かと思われますが、もしかしたらとんでもないレア物かも?
情報募集中です
現在、お部屋の素敵なディスプレイとして活躍してくれていますが、詳細な情報がないため鑑賞していてもイマイチ感慨が沸きません。インパクトは十二分にあるのですが、やはり確かなエピソードがあってこそかと思うので、このブーツについての情報を募集したいと思います。コメ欄からでも何か知っていることがあれば、ぜひ情報をお寄せいただけたら嬉しい限りです。
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